TWIN BEST

橋幸夫 TWIN BEST歌詞
1.潮来笠

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

潮来の伊太郎 ちょっと見なれば
薄情そうな 渡り鳥
それでいいのさ あの移り気な
風が吹くまま 西東
なのにヨー なぜに眼に浮く潮来笠

田笠の紅緒が ちらつくようぢゃ
振り分け荷物 重かろに
わけはきくなと 笑ってみせる
粋な単衣の 腕まくり
なのにヨー 後髪引く潮来笠

旅空夜空で いまさら知った
女の胸の 底の底
ここは関宿 大利根川へ
人にかくして 流す花
だってヨー あの娘川下潮来笠


2.おけさ唄えば

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

こいつを歌うと 泣けるのさ
遠くはなれて 想うのは
鴎とぶとぶ 松原よ

おいら二人で 逢ったとこ
あの娘はこの唄 好きだった好きだった
ハァー島の ア アリサア 灯台
灯のつく頃はヨー
アリャアリャアリャサ
なぜか仕事が 手につかぬ

おいらの帰るを 待ちかねて
嫁にゆくよな 娘じゃないが
花が又咲きゃ 気にかかる
揃い浴衣(ゆかた)で おけさぶし
踊って明かした 夜もあった夜もあった
ハァー雪の ア アリサア 新潟
吹雪に暮れるヨー
アリャアリャアリャサ
佐渡は寝たかよ 灯も見えぬ

ふるさと恋しや 島恋し
瞼とざせば この耳に
今もきこえる 波の音
とんで帰って おふくろや
あの娘の笑顔が 早よ見たい 早よ見たい


3.南海の美少年(天草四郎の唄)

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

銀の十字架(クロス)を胸にかけ
踏絵おそれぬ殉教の
いくさ率いる南国の
天草四郎美少年
ああ はまなすの花も泣く

天の声聴く島原の
原の古城跡(しろあと)此処こそは
神の砦ぞ立て籠り
怒濤に叫ぶ美少年
ああ 前髪に月も泣く

燃よ不知火永遠(しらぬいとこしえ)に
聖く雄々しく生死(いきしに)を
超えて明けゆく青空を
信じて強き美少年
ああ 南海の星も泣く


4.沓掛時次郎

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

すねてなったか 性分なのか
旅から旅へと 渡り鳥
浅間三筋の 煙の下にゃ
生れ故郷も あるっていうに
男 沓掛時次郎

女知らずが 女の世話を
その上 坊やの手をひけば
すまぬ すまぬと いう眼が辛い
旅だ旅だよ 許してくんな
これがおいらの せい一杯

男意地づく 生命をかけて
キリリと結んだ 三度笠
義理はすんだが 泣かずに来たが
またも今日から 行先ゃ知れぬ
旅の合羽を 風が吹く


5.明日を呼ぶ港

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

港だヨー 港だヨー
明日を呼ぶ呼ぶ港だヨー
おいらなりたい マドロスさんに
霧は降る降る 波止場は暮れる
なんでオロオロ
泣くんだ汽笛 汽笛 汽笛

港だヨー 港だヨー
夢を呼ぶ呼ぶ港だヨー
汽笛なぜ泣く 海ァ泣かないぜ
おいら悲しい みなし子なれど
希望ァでかいし
海の様に強い 強い 強い

港だヨー 港だヨー
明日を呼ぶ呼ぶ港だヨー
いってくるぜと 乗り出すからは
なんの嵐と マストで笑う
若い男が
好きだぜ港 港 港


6.風の三度笠

作詞:村松道平
作曲:吉田正

風に吹かれて やって来た
三度笠 粋な奴
何故に見せるか 冷たいそぶり
だから それ おぼこ娘の 涙がにじむ
夢なんだ どうせ俺らは
会って別れる旅鴉

風に吹かれて 行っちゃった
三度笠 いい気ッ風
かけた情も 結んでとけて
だから それ あだな女の 枕が濡れる
ぐちなんだ どうせ俺らは
会って別れる旅鴉

風に吹かれて 淋しそうに
三度笠 気まぐれさ
言ってくれるな 男の意地と
だから それ 浮かぶ面影 いつ消えるやら
知っている どうせ俺らは
会って別れる旅鴉


7.江梨子

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

冷たい雨が降る朝に
一人で江梨子は死んでしまった
かわいそうな江梨子よ
きれいだった江梨子よ
涙にぬれたその顔を
花で飾って上げましょう

だまされたって傷つかぬ
やさしい心の娘だったが
大人達が江梨子よ
わるいんだぜ江梨子よ
苦しみのない天国で
きっとなるでしょ 幸福に

海辺のお墓その下で
静かに江梨子は眠っている
野菊だけど江梨子よ
つんできたぜ江梨子よ
今では逢えはしないけど
残る名前の美しさ


8.東京オリンピック音頭

橋幸夫・市丸・松島アキラ・神楽坂浮子・ビクター少年民謡会
作詞:山川茂男・補作詞:佐伯孝夫
作曲:馬飼野昇

ハア 花の聖火も オイセ
東京へくればヨ
見やれ 日本の ドントコイ
見やれ 日本の さくら色

ソレ シャンと手拍子
世界を一つに
オリンピックだ オイセノセ
ドントコイ ドントコイ

ハア おらが姉さと オイセ
東京五輪ヨ
ホンニ盛りの ドントコイ
ホンニ盛りの お十八

ソレ シャンと手拍子
世界を一つに
オリンピックだ オイセノセ
ドントコイ ドントコイ

ハア メインポールに オイセ
日の丸掲げりゃヨ
粋な島田も ドントコイ
粋な島田も 嬉し泣き

ソレ シャンと手拍子
世界を一つに
オリンピックだ オノセノセ
ドントコイ ドントコイ

ハア 平和世界の オイセ
力と技にヨ
富士も見惚れる ドントコイ
富士も見惚れる 菊日和

ソレ シャンと手拍子
世界を一つに
オリンピックだ オイセノセ
ドントコイ ドントコイ


9.中山七里

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

中山七里のお地蔵さんに
あげる野花も かなしい供養
仇は討ったぜ 成仏しなと
合す両手に 他国の風が
きょうも きょうも
きょうも冷たい急ぎ旅

似ている 似てるぜ 助けた女
おしまおまえに ほつれ毛までも
看病一つに つい身がはいる
抱いて女房と 呼びたい宿で
きけば きけば
きけば亭主を たずね旅

長脇差一本草鞋をはいて
土足裾どり おいとましやす
好いて好かれて 手に手を引いて
木曽は桟 仲よく渡れ
これが これが
これが政吉 置土産


10.いつでも夢を

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

星よりひそかに 雨よりやさしく
あの娘はいつも歌ってる
声がきこえる 淋しい胸に
涙に濡れたこの胸に
言っているいる お持ちなさいな
いつでも夢を いつでも夢を
星よりひそかに 雨よりやさしく
あの娘はいつも歌ってる

歩いて歩いて 悲しい夜更けも
あの娘の声は流れくる
すすり泣いてる この顔上げて
きいてる歌の懐しさ
言っているいる お持ちなさいな
いつでも夢を いつでも夢を
歩いて歩いて 悲しい夜更けも
あの娘の声は流れくる

言っているいる お持ちなさいな
いつでも夢を いつでも夢を
はかない涙を うれしい涙に
あの娘はかえる 歌声で


11.すずらん娘

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

航空便で すず蘭を
もらった事が あったっけ
すてきな香り 可愛い花房
夢に見たんだ 北海道
一目逢いたい 一目逢いたい
すずらん娘

谷間に赤い 灯がついて
ほのぼの白く つつましく
すずらん鳴らす 鐘の音はるか
小さかろうと 清らかに
一目逢いたい 一目逢いたい
すずらん娘

スポーツカーで 二人きり
山脈(やまなみ)仰ぎ 飛ばしたい
朝靄晴れる マリモの湖(うみ)よ
大人みたいに 恋じゃない
一目逢いたい 一目逢いたい
すずらん娘


12.舞妓はん

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

花のかんざし 重たげに
きいておくれやすかと 舞妓はゆうた
お座敷帰りの 祇園町
きけばかなしい 物語
京はおぼろ夜 涙月
加茂の流れも 泣いていた

踊り上手で 年頃も
丁度同じぐらいで 似ていたそうな
命とちかった 恋一つ
抱いてお墓に ねむるそな
都おどりの 初舞台
母のつもりで 踊るとか

桜がくれに 清水の
別れ道で舞扇 あの妓はくれた
二人のこの恋 いつまでと
思や気になる ことばかり
あすは参ろか その墓へ
恋の花咲け 京の春


13.若い東京の屋根の下

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

山の手も下町も 下町も山の手も
東京 楽しや 楽しや東京
朝日がさせば あの娘のように
花の笑顔で コンニチワ
春は芽ぐむ お濠の柳
恋は芽ぐむ 若い胸に
東京 楽しや 楽しや東京

山の手も下町も 下町も山の手も
東京 やさしや やさしや東京
かわいや鴎 港に川に
てんで明るい アクセサリー
ビルの窓を 夕日が染めりゃ
足は急ぐ 恋に燃えて
東京 やさしや やさしや東京

山の手も下町も 下町も山の手も
東京 いとしや いとしや東京
なじみの街よ 夜霧に更けて
下(くだ)るメトロの 階段よ
瞳交わし ささやく言葉
それはいつも「明日またネ」
東京 いとしや いとしや東京
いとしや東京


14.白い制服

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

湖くらく なに泣く風か
さよなら僕の 白衣の天使
こころの妻よ 可愛い人よ
言うに言えない せつない胸を
歌えど悲し 月さえ遠い

(セリフ)「いつまでも忘れないでね」
と君は言った
忘れないよ、忘れるもんか…
うなだれて、木蔭に消えていった
君の白い制服…涙に咲いた花だった

すずらん摘んだ 岸辺の小径
あなたの肩に しずんだ夕陽
この白樺に もたれた人よ
せめて一言 好きなんだよと
打ち明けたいと ああ思いつつ

(セリフ)ひとり残ってたたずむ、
この湖畔の淋しさ
なぜ
言わなかったのだろう、
言えなかったのだろう…
愛してるって

別れの時は 明日と知れば
花より白い 制服姿
あなたは僕を 泣きたくさせる
待っていてくれ 帰ってくるよ
月より遠く 消えずにおくれ


15.お嬢吉三

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

月も朧に 白魚舟の
篝も霞む 春の空
絵から抜け出て大川端や
とんだ仕掛けのお嬢さん
一皮むけば 白浪の
お嬢吉三たァおれのこと

赤い蹴出しをさばいた足で
娘をポンと 川中へ
思いがけなく手に入る百両
虫も殺さぬ 顔してサ
今夜はほんに 節分か
落ちた娘は 厄落とし

こいつァ春から縁起がいいや
行こうとすればもし姐さん
ちょっと待ってと武士が止める
乙にからんで貸せという
セリフをきけば 同業の
お坊吉三と きやがった

鬼は外だぜ濡れ手で粟の
百両頼む 貸せなどと
しゃらくせェからつい立廻り
派手なところへ とめ男
小意気なさばき手を引けば
和尚吉三たァおれのこと


16.赤いブラウス

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

別れ夜汽車は 汽笛(ふえ)さえ泣いて
遠くなりゆく プラットフォーム
赤いブラウス さよならしばし
いつまで逢えない 二人じゃないに
なぜに涙の 信号燈

一人しおしお 帰ってゆくか
あの娘いまごろ 夜更けの街を
赤いブラウス いとしゅてならぬ
小さな肩先き ふるわせながら
星に祈るか 逢える日を

待っていますよと 笑ってくれた
顔がまた浮く 夜汽車の窓よ
赤いブラウス 濡らすな夜霧
死ぬも生きるも 一緒の二人
なんで誓いが 忘らりょか


17.花の舞妓はん

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

泣いているのか 辛いじゃないか
お守り人形の 舞妓はん
夢ではないか 夢ではないか
あの娘が花の 舞妓はんなんて
銀のかんざし きらきらと
今夜は誰ゆえ 舞扇

祗園夜ざくら 木屋町柳
匂う灯りの先斗(ぽんと)町
春だというに 春だというに
本心どすと細い肩寄せた
あの日あの夜は 過ぎたまま
二人が逢えるは いつじゃやら

更けておぼろな 細露地抜けて
ぽっこり可愛いい 舞妓はん
夢ではおへん 夢ではおへん
身の上なんぞ かんにんどすえ
桜明りに しょんぼりと
春を泣いてる 声がする


18.そこは青い空だった

橋幸夫&吉永小百合
作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

北の端から 南の端から
夢のジェット機 727
恋をしました おあいては
紺のスーツに 紺キャップ
ああそこは青い空だった
日本の青い空だった

北のすずらん 南のパインの
匂うジェット機 727
今日も乗ってた あの人が
胸のワッペン しみじみと
ああそこは青い空だった
日本の青い空だった

白いブラウス 誰ゆえ輝く
夢のジェット機 727
若い希望も すばらしい
恋も生まれる ロマンスも
ああそこは青い空だった
日本の青い空だった


19.青いセーター

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

忘れらりょうか 別れの日
花の写真を くれた娘の
青いセーター 袖口で
可愛い瞳に あふれる涙
こっそりふいてた ああ いじらしさ

花はシャクナゲ 湯けむりが
あがるランプの 温泉場
青いセーター 今日もまた
みえて笑くぼも なつかしいとし
好きだと手紙に ああ 書いちゃおか

あの娘高原 この僕は
街の学生 初恋の
青いセーター 夢に抱き
逢って言いたい 語りもしたい
想いに燃えてる ああ 若い胸


20.恋をするなら

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

焔のように 燃えようよ
恋をするなら 愛するならば
夜はバラ色 夜明けもバラ色
今日も明日も 明後日も
AAA III EEO AIO
焔のように 燃えようよ
恋をするなら 愛するならば

世の中なんて 忘れよう
恋をするなら 愛するならば
男ごころも 女のこころも
とけて一つに なっちまう
AAA III EEO AIO
焔のように 燃えようよ
恋をするなら 愛するならば

チャームになるさ ハンサムに
恋をするなら 愛するならば
恋のマッチを 二人ですろうよ
すれば火がつく 紅い火が
AAA III EEO AIO
焔のように 燃えようよ
恋をするなら 愛するならば…


21.ゼッケンNo.1スタートだ

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

ああ むき出しで 取組むだけさ
輝け輝け 白いヘルメット
シートベルトが くい込むからだ
グランプリレース
ゼッケンNo.1 スタートだ

ああ スピードに 賭けてる男
幸運と幸運と 愛をつかむんだ
一ついのちだ 孤独だレーサー
グランプリレース
ゼッケンNo.1 スパートだ

ああ パドックの いとしやあの娘
今日こそ今日こそ キッスしてやるぜ
やいてつつくな ヘヤピンカーブ
グランプリレース
ゼッケンNo.1 フラッグだ


22.CHE CHE CHE(チェッ チェッ チェッ)~涙にさよならを~

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

忘れちゃいなと 風が吹く
あきらめちゃいなと 雪が降る
さっきチラッと 見かけたあの娘
夜更けの外車に 乗っていた
そっぽ向いてた チェッチェッチェッ
街は沈んだ 青い色

恋は死んだと 唄ってる
街のギターが 唄ってる
俺のこころが チクチク痛む
いっちゃえ あんな娘どこへでも
ピンクサーモン チェッチェッチェッ
ばかにパリッと していたぜ

忘れられぬと 風が吹く
あきらめきれぬと 雪が降る
淋しく見つめる この掌に
かなしく降る降る 消えてゆく
雪のはかなさ チェッチェッチェッ

ヤケに涙が 流れくる


23.あの娘と僕(スイム・スイム・スイム)

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

(スイム スイム スイム スイムで 踊ろう
あの娘もこの娘も ピチ娘)

拗ねて渚に来たものの 炎のような波頭
追ってきてくれ きてほしい
感じがでないよ一人では
青いこの海 君のもの
スイム スイム スイム スイムで踊ろう
渚は恋のパラダイス

なんで拗ねたか考えりゃ
この僕ちょっと 恥ずかしい
好きだからこそ 妬けもして
嫌いぶってはみたものの
可愛い笑くぼが 眼に浮かぶ
スイム スイム スイム スイムで踊ろう
渚は恋のパラダイス

僕の気持ちも知らないで
渚は恋の花ざかり
ヨット・ハーバー 僕達の
淋しそうだぜヨットさえ
君はあんまり モテすぎる
スイム スイム スイム スイムで踊ろう
渚は恋のパラダイス


24.雨の中の二人

作詞:宮川哲夫
作曲:利根一郎

雨が小粒の真珠なら
恋はピンクのバラの花
肩を寄せ合う小さな傘が
若いこころを燃えさせる
別れたくないふたりなら
濡れてゆこうよ 何処までも

好きとはじめて打ちあけた
あれも小雨のこんな夜
頬に浮かべた 可愛いえくぼ
匂ううなじもぼくのもの
帰したくない君だから
歩きつづけていたいのさ

夜はこれからひとりだけ
君を帰すにゃ早すぎる
口に出さぬが思いは同じ
そっとうなずくいじらしさ
別れたくないふたりなら
濡れてゆこうよ 何処までも……
何処までも 何処までも


25.君・星よりもはるかなり

作詞:川内康範
作曲:大野正雄

〜星よりもなおはるかなる君なりと
思えど悲し忘られなくて〜

君、星よりもはるかなり
呼んでも呼んでもかえりはしない
せめて想いとどけ
生まれてはじめて恋をした
僕の心の心の人よ あの人よ

君、星よりもはるかなり
忘れた忘れたはずなのに
せつない祈りこめて
涙にじませ夢にみる
僕の心の心の人よ あの人

君、星よりもはるかなり
とどけよわが声とどくなら
せめて便りとどけ
生きるちからが欲しいのだ
僕の心の心の人よ あの人よ


26.恋と涙の太陽(アメリアッチ)

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

どうして僕達 いけないの
愛し合ってるのに いけないの
燃える想いを かくしてすまして
若すぎるのか 僕達二人
ああ 太陽と恋とで 一ぱいの
湖なんだぜ ビーチだぜ

エンジンふかして 思い切り
君のスキーを 思い切り
僕のボートで 引っぱりたいんだ
若すぎるのか 僕達二人
ああ 太陽と恋とで 一ぱいの
湖なんだぜ 水の上

教えてくれよな どうすれば
君の気に入るのか どうすれば
良けりゃ ヨットに 赤い帆はろか
若すぎるのか 僕達二人
ああ 太陽と恋とで 一ぱいの
湖なんだぜ 君と僕


27.霧氷

作詞:宮川哲夫
作曲:利根一郎

霧氷… 霧氷…
思い出はかえらない
遙かな 遙かな
冬空に消えた恋
霧の街角で告げた さよならが
僕を 僕を 僕を泣かす

霧氷… 霧氷…
なにもかも夢だった
今でも 今でも
愛してはいるけれど
どこにいるさえ 今は知らぬ人
僕を 僕を 僕を泣かす

霧氷… 霧氷…
美しい恋だった
消えない 消えない
悲しみを胸にだき
霧の街角を一人 今日もゆく
僕を 僕を 僕を泣かす


28.殺陣師(たてし)一代

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

握りしめてる剣ひとふりに
冴えよ こもれといいきかす
なんでつかめぬ芝居のこころ
意地が男が 段平が
そっと泣いてる 舞台裏

(セリフ)
先生、出来ました。これが先生の好きな
リヤリズムの立廻りだっせ

月もささない露地裏長屋
呑んで悪態 つく俺に
質屋通いも慣れたと笑う
可愛い女房の やせた肩
胸じゃすまぬと詫びている

(セリフ)
なに、女房が危篤やさかい、帰れ、
沢田先生わての女房はタテだす。立廻りだす。
こんな立廻りのない芝居やめて、
もっとタテのある芝居やりまひょ。
立廻り、それがわての生命だ、段平の生命だっせ

あれは段平 ど阿呆 阿呆
何と云わりょと構やせん
生きてくれろよ工夫の殺陣よ
檜舞台の 花蔭に
殺陣師一代 名を残す


29.恋のメキシカン・ロック

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

メキシカン・ロック ゴーゴーゴーゴー
メキシカン・ルック ゴーゴーゴーゴー

ぎらら まぶしい太陽
肌にやけつく 太陽
真昼の海で 出逢った二人
君の瞳は サパタブラック
君の唇 マタドールレッド
なんて素敵な セニョリータ
信じられない セニョリータ
も一度言って 好きだと言って
メキシカン・ロック ゴーゴーゴーゴー
メキシカン・ルック ゴーゴーゴーゴー

恋の酒なら テキーラ
ラテン・ロックで 踊ろう
指先からでも 心はかよう
僕の気持ちは メキシカン・パッション
君のスタイル メキシカン・ファッション
みんなみてるぜ 君を
しびれちゃったよ 僕も
パンチのきいた ロックとルック
メキシカン・ロック ゴーゴーゴーゴー
メキシカン・ルック ゴーゴーゴーゴー

君はたのしい 太陽娘
君は陽気な イエローダリヤ
今夜はじめて マニャーナ
言ってみたんだ マニャーナ
別れの言葉も いかしているぜ
メキシカン・ロック ゴーゴーゴーゴー
メキシカン・ルック ゴーゴーゴーゴー
メキシカン・ロック ゴーゴーゴーゴー
メキシカン・ルック ゴーゴーゴーゴー


30.佐久の鯉太郎

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

信州 佐久の鯉太郎
とてもうぬ等の 長脇差(どす)じゃ無理
月の出ぬ間に 消えちまえ
けちな面(つら)など けちな面など 見たかねえ

おもかげばかり なぜ残る
忘れかねての またの秋
峠一つも 七曲り
落葉しぐれの 落葉しぐれの 三度笠

草鞋(わらじ)の先よ ふるさとへ
向いちゃ苦業が むだになる
なるな涙に 旅がらす
夢に流れろ 夢に流れろ 千曲川


31.思い出のカテリーナ

橋幸夫・津々美洋とオールスターズワゴン
作詞:橋本淳
作曲:すぎやまこういち

カテリーナ カテリーナ カテリーナ
カテリーナ 抱きしめたいひと

ガラスの靴が さみしくぬれる
たそがれの街で あなたは一人
別れたひとが 好きだと云った
シャネルのかおりが ぼくをまどわす

めぐり逢いなのに 求めあう心
カテリーナ カテリーナ
カテリーナ 抱きしめたいひと
遙かな国の 思い出が眠る
真珠の指輪に 涙ぐむあなた
涙ぐむあなた

めぐり逢いなのに 求めあう心
カテリーナ カテリーナ
カテリーナ 抱きしめたいひと
遙かな国の 思い出が眠る
真珠の指輪に 涙ぐむあなた
涙ぐむあなた


32.赤い夕陽の三度笠

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

これで喧嘩はあのすみやした
さらばでござんすお達者で
一羽がらすか一つのしみか
赤い夕日の 三度笠
消えてゆくのがこの身を引くが
旅でござんす お雪さん

縞の合羽の肩身もせまく
どこまで引いてく長い影
背のびしながら奥久慈河原
泣いて見送る 山もみじ
風にまじった 二声三声
聞いておりやすお雪さん

行こか戻ろか 月居峠
行くなら日立よ戻りゃ水戸
なんでお月さんあの通せんぼ
映るあの娘の 涙顔
ご恩返しか惚れての長脇差か
どうか堅気で お雪さん


33.京都・神戸・銀座

作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

川の流れに せつない影を
うかべて恋は しのび寄る
あなたの好きな 東山
街の灯りが ゆれている
京都の夜の しのび逢い しのび逢い

あなたの気持 たしかめたくて
泣いてしまった 雨の中
はじめてわたし 知ったのよ
涙でひらく 花びらを
神戸の夜の しのび逢い めぐり逢い

愛した人が 冷たいときは
ため息だけで 生きている
お願いだから 今日からは
悲しい思い させないで
銀座の夜の めぐり逢い めぐり逢い


34.東京-パリ

作詞:橋本淳
作曲:筒美京平

いやよ いやなの 離れては
未練の気持を ふりまきながら
命みじかい 残り火を
激しく燃やして あなたに すがるの
ああ思い出 思い出たどれば
東京-パリ
ロマンチックな 夢ひとつ

泣いたりしない シャンゼリゼー
歩いてください 最後の夜を
楽しいはずの くちづけが
涙のように 身体にしみるわ
ああ思い出 思い出たどれば
東京-パリ
ロマンチックな 虹がでる

抱いてください エアーポート
うしろ姿が 他人のようね
わたしのいない セーヌ河
愛をきざんだ 指輪が沈む
ああ思い出 思い出たどれば
東京-パリ
ロマンチックな 恋の街


35.子連れ狼

作詞:小池一雄
作曲:吉田正

「小高い丘の城跡のくずれかけてた東屋でその子は父を待っていた。
この日の朝には帰るはずの父であった。それが三ッ目の朝となり
四ッ目の夜が来て、五ッ目の朝が雨だった。」

しとしとぴっちゃん・しとぴっちゃん・
しとぴっちゃん

哀しく冷たい 雨すだれ
おさない心を 凍てつかせ
帰らぬ 父(ちゃん)を待っている
ちゃんの仕事は 刺客(しかく)ぞな
しとしとぴっちゃん・しとぴっちゃん
涙かくして 人を斬る
帰りゃあいいが 帰りゃんときゃあ
この子も雨ン中 骨になる
この子も雨ン中 骨になる
あ…大五郎まだ三才(みっつ)
しとしとぴっちゃん・しとぴっちゃん

ひょうひょうしゅるる・ひょうしゅるる・
ひょうしゅるる

さびしく ひもじい北風
こけし頭を なでていく
帰らぬ 父はいまどこに
ちゃんの仕事は 刺客ぞな
ひょうひょうしゅるる・ひょうしゅるる
涙かくして 人を斬る
帰りゃあいいが 帰りゃんときゃあ
この子も風ン中 土になる
この子も風ン中 土になる
あ…大五郎まだ三才
ひょうひょうしゅるる・ひょうしゅるる

「六ッ目の朝 霜がおりた
季節の変わり目をつげる別れ霜が…」

ぱきぱきぴきんこ・ぱきぴんこ・
ぱきぴんこ

雨風凍って わかれ霜
霜ふむ足が かじかんで
父をさがしに 出ていく子
ちゃんの仕事は 刺客ぞな
ぱきぱきぴきんこ・ぱきぴんこ
涙かくして 人を斬る
帰りゃあいいが 帰りゃんときゃあ
この子も霜ン中 こごえ死ぬ
この子も霜ン中 こごえ死ぬ
あ…大五郎まだ三才
ぱきぱきぴきんこ・ぱきぴんこ……


36.人生はまだ語れない

作詞:千家和也
作曲:吉田正

振り返ると このマイクと
共に私は 時を過ごした
何故唄うか たずねられても
うまい答えが 口で言えない
愛して別れた女(ひと)がいた
憎んで離れた友がいた
傷つきながら 舞台に立てば
そこにはいつも 歌があった
人生なんて 語れないけど
私は歌を 唄って生きてきた

今想えば 好きな道を
歩きつづけて 倖せだった
ただ若さを 支えにして
何も分からぬ 遠いあの頃
迷っておぼれた酒がある
眠れず悩んだ夜がある
泪のなかで 心に問えば
そこにはいつも 歌があった

人生なんて 語れないけど
私は歌を 唄って生きてきた

人生なんて 語れないけど
私は歌を 唄って生きてきた


37.今夜は離さない

作詞:藤波研介
作曲:幸耕平

(女)抱いてほしいなんて 女の口から
(女)いえるわけなどないわ いじめないでね
(男)すねた君の顔が たまらなく好きさ
(男)このまま二人きり 踊りつづけよう
(男)恋は魔法さ
(女)お酒のようね
(男女)知らず 知らずに 二人を酔わす
(男)今夜は離さない
(男女)離れられない

(女)好きといえば 好きと 答えてほしいの
(女)女ごころはいつも 欲ばりなのね
(男)そんなことはないさ 男のこころは
(男)勝手さ でも今は君しか見えない
(男)恋は魔法さ
(女)夢見るようね
(男女)交わす吐息も 一つになれる
(男)今夜は離さない
(男女)離れられない

(女)よそ見してはいやよ いたずら夜風が
(女)そっと素肌にふれて 通りすぎるわ
(男)頬をよせていれば 言葉はいらない
(男)小指の先までも 愛しているから
(男)恋は魔法さ
(女)ゆれる灯りを
(男女)甘い香りの花に変えるよ
(男)今夜は離さない
(男女)離れられない


38.メッセージ

作詞:仲築間卓蔵
作曲:土田啓四郎

妻よ ここまで 生きてこられたのは
きみのおかげさ いつまでも 泣かないで
たまには 思い出してくれ それでいいのさ
さあ 涙をふいて 思い出にもういちど
この道を歩いておこう その日のために
二人のメモリー 思い出のために

息子よ しっかり 生きて行くんだよ
苦しいときにも 逃げないで 負けないで
ときには 思い出してくれ おれの言葉を
さあ 手をつないで 思い出にもういちど
この道を歩いておこう その日のために
二人のメモリー 思い出のために

友よ やり残したことは多い
どこを向いても 心配なことばかり
いまでも あの人たちは しあわせだろうか
さあ うつむかないで 思い出にもういちど
あのときの歌をうたおう こころの歌を
別れてメモリー 思い出にもういちど


39.お袋の袋

作詞:秋元康
作曲:都志隆

あなたを見ていたら
なぜだか 涙があふれ出す
小さな背中が背負って来た
家族の重さをふと思う

女の一生を
あなたは いつしか追い越して
数えてみれば
しあわせよりも白髪の方が
多くなっている

お袋の袋の中に何がある?
親父と子供の他に何がある?
お袋の袋の中に何がある?
残り少ない暦に
書き込むような
あなたの生き甲斐を贈りたい

今日まで健康に
暮らせたことだけ感謝する
あなたが合わせた掌には
月日の長さが刻まれる

日向のぬくもりは
自分は 最後でいいと言う
振り返るたび
悲しみだけを袂の中に
いつも 引き取ってた

お袋にどういう夢があるのだろう
瞳を閉じれば 何が見えるだろう
お袋にどういう夢があるのだろう
あきらめることばっかり
慣れた心に
ささやかな願いを見つけたい
お袋の袋の中に何がある?
親父と子供の他に何がある?
お袋の袋の中に何がある?
残り少ない暦に
書き込むような
あなたの生き甲斐を贈りたい


40.面影 渡り鳥

作詞:荒木とよひさ
作曲:吉田正

今更しがねえ 渡り鳥
生まれた 時代が悪いのか
背中に夕やけ 柿の実ひとつ
誰が唄うか 子守唄
逢いてえなァ (逢いてえなァ)
逢いてえなァ (逢いてえなァ)
許してくんねェ おっ母さん

カラスの馬鹿さえ 笑ってる
ねぐらの ひとつも ない俺を
膝をかかえりゃ 一番星が
遠い昔を また照らす
泣きてえよォ (泣きてえよォ)
泣きてえよォ (泣きてえよォ)
恨んでくれるな お菊さん

あすは木曾路か 山里か
ずっと むこうにゃ 想い出が
故郷じゃ初雪 降っただろうか
やけにしみるぜ 木枯らしが
寒かろなァ (寒かろなァ)
寒かろなァ (寒かろなァ)
面影抱いた 渡り鳥